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2020年 01月 11日

「世界の人形」

1972年~73年までの「週刊朝日」の連載に「世界の民芸」というページがありました。

その時代の民藝界を代表する3人の濱田庄司さん、芹沢銈介さん、外村吉之介さん、が選んだモノを紹介していくという、趣旨です。

先日、熊本国際民藝館に行った時に、その時の週刊朝日の記事をスクラップしてあるのを見付けて、御借りしていました。

50年近く前の記事を読んでいて、未だに新しさを感じますね。

「世界の人形」_b0369943_14061811.jpg

その中でも、御三方のそれぞれの好みみたいなのがありまして、私は濱田さんや芹沢さんの選んだモノが面白いと思いました。外村さんの選んだのは「少年民藝館」でも見ることが出来ます。

芹澤さんの選んだインディアンのカチーナは、柳宗理さんの自邸にもありました。逆に言うと、芹澤さんが柳さんに教えたんでしょうね。

また、インディアンのもので、浜田さんは益子民藝館に陶器製の「ふくろう」を展示しています。

「世界の人形」_b0369943_14014414.jpg

調べると、インディアンのこういう作品は、女性の方が今も作っているそうです。

 同じように浜田さんはエスキモーの石の彫り物も掲載していました。

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なかなかな普通に出てこないデザインです。
確かに、どれも民族の造形尾的な「力強さ」を感じます。

私は個人的には南米の「土人形」のようなものが好きです。また、今回の冊子「民藝」は、「世界の人形」ということで、世界各地のモノが見れるみたいです。


先程の御三方の流れから「柚木紗弥郎」さんにも繋がっているでしょう。
「人形」というカテゴリーは、いずれ「アート」の方の価値にさらに高まっていくと思います。


by sumiya-aramono | 2020-01-11 13:50 | 民藝


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