2019年 09月 15日
尊敬している住宅建築家の一人「横内敏人」さん。 横内さんを知ったのは…10年くらい前だろうか。 1999年に建てられた「若王子のアトリエ」が好きで、所在地の京都まで観に行ったほど。 今から20年前は鉄筋コンクリートブームだったような記憶がある。 コンクリートやガラスが使われ、自由な形が創造されていた。 そんな中で、横内さんは最初から「木」を使った。それには確固たる理由があった。 あると感じたのは、横内さんのコンセプトが明確にしてあるから。 これを若かりし頃読んで、とても興奮したのを懐かしく思い出す。 また、とても参考にもしていた。中でも驚いたのが「地域の職人を使う」ということ。 これはどこかの記事か、ブログで言われていたと思うが、横内さんは建築家で設計士である。 例えば地元の京都ではなく、九州の熊本に新築の依頼が来たとして、横内さんは数回現地を訪れる。 気候や風土を鑑みて、もちろん施主とも打合せを行い、図面を描く。 そして熊本の大工、建具屋、造園屋、土木屋などに仕事を依頼するらしい。 そうしないと、もし何かしらの問題が起こった場合、迅速に対応出来ないだろうから。 また(恐らく)、地域の人と文化交流を行い、地域が発展することを望まれているからだと感じる。 それは、横内さんがカレーライスというものが、日本独自の「文化」として発展したと言われていて感じたこと。 ともあれ、下請けという考え方ではなく、業者という仲間と捉えられていることは素晴らしいと思う。 それはコンサルティングとも違う考え方であると思う。 横内さんは大学の講師でもあるから、そこの卒業生も会社で採用されている。 これは私が信じたいことかも知れないが、その場限りの「仕事(賃金)」ではなく、これからも続く日本文化を考え、 文化が向上していくような取組をされているのではないだろうか。 そして横内さんがされているような取組の仕方というのが一番の理想だと感じる。 優秀な方が来訪して、地域に知識として落としていってくれる。そして大切なことは「人」であるということ。 その「人」が、あらゆる意味で優秀な人である必要がある。そうでないと結果が変わる。 その「人」を見つける「人」というのが、地域には必要だと思う。つまりは「人」なのだと思う。
by sumiya-aramono
| 2019-09-15 02:32
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