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2019年 08月 13日

「課題」

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今さらですけど、ヨーガンレールさんのされたことの偉業さというのが、時間が経つにつれ、自分の中で大きくなっていきます。

数年前、ヨーガンレールさんは沖縄に漂着するゴミ(プラスチック製)を、照明という使えるモノに変え意識変革を行う展示会を開催しました。

詳しくはコチラ

「ただ美しいオブジェではなく、もう一度人の役に立つ実用的なものに変えましょう。これは、ものをつくることを仕事にしている私の小さな抵抗です」

これは、語り継がれるべき言葉ですね。
愚痴や文句やチラシの裏でもなく、彼はデザイナーらしく行動しました。
創られたモノは、彼が忌み嫌うプラスチック製だけど圧倒する作品に昇華させたのです。

少し似ていると思いました、いつも考える「民藝」にも言えると思います。

言葉や昔話をいくらするより、民藝館に収蔵している数々のモノを見れば、納得することが数多くあります。それは言葉が要らないことです。

ヨーガンレールさんの展示会は、本にもなってますので、併せて楽しみたいところです。
その展示会を見たとして、それは作者の思いっきりの「皮肉」と「意地(覚悟)」。デザイナーとしては「美しいモノを作る」という命題を憎むべき「素材」で解決したインスタレーション。

今話題の「表現の不自由展」とは明らかに見ている景色が違い過ぎます。

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ということを考えてましたら「民藝」の新しい号が届いてました。目出度く「800号」

特集は「民藝の現代的意義」
いつもの冊子より、カラーを少なくして文章(書いてくれる人)を増やしたかったそう。

熊本国際民藝館に最近、ちょくちょく行っているからかな、久しぶりに向き合う「課題」だと感じています。

by sumiya-aramono | 2019-08-13 18:45 |


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