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2019年 02月 06日

「古本屋ファイッ」

私は「本」が好きなので、最初は古本屋でも出来たらなあということを考えていた時もありました。が!今では「本」がアクセントになればなあ、というくらいに落ち着いてます。

昨夜、ネット徘徊してまして、切実な日記のようなシニカルな叙情詩のような「中神書林」さんのブログを拝見していました。

今では、実店舗は閉店してありまして、ネット販売に注力されているよう。まさに、これを読んで古本屋さんの大変さが分かりました。現代ではネット販売に移行するのも頷けます。

まるで他人事に思えないような文章の展開は、私が想い描いていた古本世界の現実をまざまざと見せつけます。

書かれているのは、古書店のこともですが、そこを訪れるヒトがモノ悲しげに映り、人間的な魅力を醸し出しています。

そんな地域の魅力的なお店が、現代では日に日に失われていってますよね。ここの店主も書かれていますが、家賃が15万、18万とかかる現実。
月に50万経費がかかるとしたら、その2.5倍~3倍は稼がなければならないでしょう。
※都会の場合は

本が300円としたら経費だけを考えた場合でも月に1700冊は売らなければなりません。これは今では大都市でも容易ではなく、地方だと絶望的な数字です。一日57冊以上を毎日ですので、儲けるならその3倍くらいです。

簡単な算数で、それが可能な経営かが分かると思います。それでも本が好きな人達は努力をされています。場所貸しとしてコンサートや展覧会などに利用できる「箱」を併設する場合が多いでしょう。もしくは喫茶店などですね。

と言っても、それでも大変なことには変わりはないように思います。先日の良書、倉敷の蟲文庫の田中さんの著書の感想をアマゾンで読みまして「この本を読んで古本屋を諦めました」とあって、悲しいかなある意味納得しました。

恐らく(それはどんな職種にも言えることかもしれませんが)古本屋さんの実店舗での経営モデルは既に破綻しています。だからこそのネット販売の形態になっているのでしょう。

しかし、明確に感じることもあります。年数を経た古本屋さんはとても魅力的な情緒があります。古本屋に限ったことではないですが、その地域の風景の一部を担っているようなお店というものは、文化的価値もあるし、店内も「育ててある」ようにも見え、素晴らしいと感じます。だからこそ、ギャラリー的な使い方も出来るのでしょう。

長くなりましたが、一古本屋ファンとして、近くの古本屋さん(本を扱っているお店)は大事にしましょう、買いましょう。本当に大変な時代を生きていると思いますので。

我が町にも「貸本屋」さんがあるので、近日中に利用したいです。


by sumiya-aramono | 2019-02-06 23:09 | 地域


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