2017年 06月 11日
先日、仕事関係の研修旅行で岡山に行って来ました。 岡山と言えば倉敷、ということで倉敷に行ったのですがあいにく月曜日ということで、倉敷民藝館や大原美術館も休館日で残念でした。 それでも倉敷の情緒を感じることが出来まして、アイビースクエアでは「い草」の展示会もあってまして、本職含め勉強になりました。 「藺籠(いかご)」というい草の手編みのバッグがありまして、販売代金を含め様々なことを考えさせられました。こういうモノを作る人の賃金や流通コスト、代理店などなど… 倉敷より東南の方に「児島」という街がありまして、こちらの畳縁の会社の見学がメインでした。児島は畳縁メーカーが10軒ほどありまして、国内のシェアは8割です。 高田織物さんという畳縁のメーカーさんです。入口から入ると、画像のようにお洒落なアンテナショップ「FLAT」が御目見え。中に入りますと、 壁一面に畳縁が展示してあります。なかなかの見応え。 これだけ集まると壮観です、こういう展示はこのお店に来る意味があるなあ、と感心しました。 工場内は写真撮影不可ということでしたが、ゴミも落ちてない程キレイな工場でした。操業日の1/3は見学者が来られるということで、当たり前のように清潔な工場でした。 仕事柄、畳縁とは御縁がありますが、作る工程を見ていると大事に使おうと思いました。また、こちらの専務さんがお若く凛々しい方ですが、企業としての「未来の捉え方」を考えてらっしゃるなあ、と感じました。 その手法の一つが、アンテナショップだったり見学者の受け入れだったりするのでしょう。製品を作るだけの会社だったら、製品を作り続けて売り続けることが出来たら一番良いなとは思います。しかし、今は物が売れない時代になってまして、新規住宅着工数は目減りしています。ほんの10年先を考えましても、畳縁を作るだけに依存した会社では心もとないと思います。今は売れてましても、急に売れなくなる時が来るかもしれません。 アンテナショップでは、ミニ畳や画像のような畳縁を使った雑貨も扱われてました。私はこの小銭入れがとても好きになって購入しました。畳縁は化繊素材と天然素材とありますが、テグスのような細さの糸を生地にしていますので、この上なく丈夫です。 手に触れるモノとしてはかなり丈夫だし、何より他のモノと比べましても安価です。工芸品や雑貨にも今後使っていける素材だと感じました。 何かを行うと成功とか失敗とかあるのかもしれませんが、新しいことに挑戦し、対応出来る機会を作っている企業は「楽しい」と感じました。研修旅行で学んだ一番の価値観です。
by sumiya-aramono
| 2017-06-11 13:01
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