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2017年 02月 26日

「MINGEI」

東京の有楽町の無印良品「ATELIER MUJI」にて
「民藝運動フィルムアーカイブ 名も無き美を求めて1934-2017展」が開催中です。
濱田庄司さんやバーナード・リーチさんの轆轤の技術が動画で見れるみたいです。
カーサ・ブルータスのページでは内容や動画がまとめてありました。
民藝は、時代時代で盛り上がりを見せますね。私が一番「民藝」に熱かった時代は柳宗理さん御存命の時でした。
父上の柳宗悦さんが「三度民藝について」と上梓されているくらいですから、宗悦さんが亡くなられる前に度々ブームがあったのでしょう。
しかし今はこうやって定期的に雑誌に取り上げられていて、カテゴリー的にも定着したように思えます。

東京の駒場の民藝館に行きますと外国の方が多く、モノを見ることが日本人とは違うようにいつも感じます。
それでも、現館長の深澤直人さんが無印良品を介して様々な活動をされていまして、若い方達に「民藝」が上手く伝われば良いな、と思います。というのも「民藝≠ファッション」というのは民藝を知れば知るほど根底にはありますので、名も無き美というモノの価値観を、今の方達はどうやって捉えていくんだろう?と考えます。

その問題とは別に、作り手の経済活動の問題もあります。民藝もビジネスでありキレイ事ではありませんので、複雑化する民藝(民衆的工芸)が故に、現代社会を写す鏡としても情報媒体に取り上げられる理由なのかなあと感じます。

東京に時間があって行けましたら、ピンとした空気感を感じたいですね。



by sumiya-aramono | 2017-02-26 23:09 | 民藝


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