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2016年 10月 15日

「荒物」

自分の店の名前を「すみや荒物店」としたにも関わらず、「荒物」の意味も知らないと申し訳ないので調べました。

コトバンクによると「荒物」=《粗末なもの、雑なものの意から》ほうき・ちり取り・ざるなど、簡単なつくりの家庭用品。

とありました。

昔は金物屋もありましたから、金物とはカテゴリーが違っていたと思います。そうじゃないとケンカになりますから。

だから「藁(草)・竹・綿」など金じゃない材料が使ってあるのが荒物であり、それは掃除道具だったり「日々の暮らしを支える道具」のことでした。

そうは言っても、現代ではその通りにもいかず、今の荒物屋ではアルマイトやホーローの雑貨が置いてあったり、鉄のフライパンや酒のグラスがディスプレイしてあります。

おそらく、皆さん大事にされているのは日々の暮らしを支える道具」を紹介したい、ということだと思います。

そんな中で、私が使っている荒物No.1の道具は何か?と問われたら…

「荒物」_b0369943_22241593.jpeg


京都の三条橋近くの内藤商店さんで買ったバスマット。玄関にて使ってます。内心、どこで仕入れてるのか教えて欲しいくらいです。

内藤商店さんは純粋に荒物だけされているお店ですね、尊敬します。


お店にいるとたまに「荒物」ってどういう意味ですか?と聞かれたりします。これからは今書いたようなことをザックリ言ってから「日々の暮らしを支える道具」とお伝えするようにします。

「荒物」という言葉自体が消滅つつあり、寂しくもありますが、私が続けている間は(小さい範囲ですが)無くならないと思います。



by sumiya-aramono | 2016-10-15 22:31 | 文化


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